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硝子体手術

硝子体手術は、近年飛躍的に進歩した領域です。機械、器具、検査器機、術式、薬品など10年前には、想像できなかったものばかりです。いままで手術できなかった病気も治せるようになってきました。特に重要なものがOCTといわれる網膜を断層撮影できる機械の登場と、より精密な手術器具の開発でした。OCTにより検査が定量的に行うことができ、病態も画像で明瞭にわかり、治療の効果も判定できます。患者様にも視覚的な説明を行うことができて、自分の眼の状態がより理解し易くなったことも福音です。
手術器機も急速に進化し、手術に伴うリスクも極めて改善されました。ですから手術を行う我々も自信を持って手術を行うことができ、自信をもって手術を勧めることができるようになりました。50歳以上の場合には、白内障手術もほぼ同時に行います。水晶体の除去を行なわないと治療の妨げになる場合には50歳未満でも白内障手術を行います。

手術を行う病気

黄斑上膜、黄斑円孔、黄斑浮腫、増殖性糖尿病網膜症、硝子体出血、黄斑下血腫、網膜剥離など。
この中では、黄斑上膜がもっとも多い病気ですので手術の件数も一番多くなります。

手術前

手術開始1時間半前に来院していただきます。
点眼薬で麻酔を行いますが、手術時間が30分~1時間ほどかかりますので、注射でも麻酔を行います。白内障手術に比べ出血の多い手術ですので、血液の固まりにくい薬を服用している場合は中止していただくこともあります。白内障手術のように速やかな視力の改善が見られるわけではなく、硝子体手術は時間をかけてゆっくり改善していくものです。手術前から患者様の病気に対する十分な理解が必要であり、手術後も焦らず気長に経過を観察し、治療を継続していくものと考えます。私たちスタッフも患者様の声を聴きながら、一緒に頑張っていきたいと思います。

手術後

網膜剥離など網膜が剥離した場合や黄斑円孔には、眼内に治療用ガスを入れますのでうつ伏せが必要になります。それ以外の患者様は、白内障手術時の安静度に準じます。
 
この手術の場合には、毛様体扁平部というところから器具を挿入しますので、挿入部位付近からの網膜剥離が起こる場合があります。
手技上避けられないものですが、起こる頻度は、極めて少ないものです。この場合には、再手術が必要です。

よくある質問Q&A

Q.手術時間はどのくらいですか?
Q.入院は必要ですか?
Q.車の運転や仕事はすぐにできますか?
医療法人彦星会 ふなつ眼科

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